気功の副作用(偏差)について

■ 気功の副作用(偏差)について 

内気功や、ヨガ、瞑想、その他の能力開発を行って、やり過ぎによるアンバランスな状態(偏差)になる人がいます。スポーツクラブやカルチャーセンターでも内気功やヨガ教室が盛んに行われています。しかし、副作用を説明している本は本当に少なく、また副作用について良く知っている指導者も限られています。スポーツクラブやカルチャーセンターの教室レベルでは、気功では片足での屈伸のやり過ぎが原因の膝痛、ヨガは関節可動域を超えたポーズが原因の腰痛、股関節痛などが多くみられます。これくらいの症状ならば、対応はできますが、自己流での瞑想、パワーストーンなどを含むグッズものでは、対応が難しい自律神経系の症状が出る事があります。

「よく発生する異常反応をまとめて述べると次のようになる。 ①めまい、頭痛、頭が重い。 ②胸苦しさ、胸痛、両脇痛。 ③腹部膨満、腹筋のだるさ。 ④動悸。 ⑤腰、背中が凝っていて痛む。 ⑥体の冷え。 ⑦丹田の過熱、身体の過熱、口が渇く。 ⑧身体が揺れ動く。 ⑨疲労感。 ⑩暫時失眠。 異常が反応が現れるのは、そのほとんどが練功が不適当なためであり、正しく対処しなければならない。」(引用:『気功医学』/伊藤鉄民 P202)

・走火入魔(引火が病みつきになる)
「走火とは、強烈な意念、力強い呼吸を用いる事によって生じた陽功の偏差である。陽功がまた軽ければ、胸腹部の膨満疼痛や、気が頭で回旋し、頭が締め付けられたように重くなる。さらに症状が重くなれば、内気は至るところで乱流し、外動が止まらず、ひどければ狂乱状態がみられる。入魔とは、練功中に現実でない幻景を本物と信じる事から起こってしまう偏差である。精神錯乱や狂騒がひきおこされるか、ひどければ精神病患者になってしまう。」(引用:『気功医学』/伊藤鉄民 P203)

このような症状が出た場合は、まず

・原因となっている練功(もしくはグッズの装着など)をやめる。

ことからはじめて下さい。呼吸法をやると一時的には楽になる、グッズを身に着けると一時的にすっきりする、という理由でなかなか一時的にでもやめることができない人がいます。このような状態は、一種の依存状態です。本当に心身に良い方法は、効果があがればあがるほど、やる必要がなくなってきます。

このような状態は、いわゆる”のぼせ冷え”の状態になっています。まず、自身でできる対処法が以下の方法になります。

・常に足の裏を地面、床に付けて置く。
・歩く
・半身浴

いずれも冷えを改善する方法です。

主に自己流で瞑想や呼吸法をやり過ぎた方が多いのですが、極度の不眠症になったり、神経症症状が酷くなることがあります。ご自身で対応できずに、当院のサイトを見て遠方からいらっしゃった方も何名かおられました。当院では、患者さん本人に自分でできる対処法をやってもらい、それに加え

・尾骨の矯正

を行います。尾骨を矯正し、活性化しすぎている脳の活動や、コントロールが効かなくなっている自律神経を落ち着かせることが、偏差を落ち着かせる一番の方法です。残念ながら、尾骨の矯正ができる施術者は非常に少ないので、探すのが大変かもしれませんが、まずご自身でできる対処法をためしてみて下さい。