症例 発育遅れ

■ 発達障害
脳障害など、なんらかの障害で発育が遅れたお子様を一定期間施術が続いた例として、20名以上経験しております。原疾患の改善とは別に、情緒が不安定、身体の機能が弱いため、風邪を引きやすいなどは例外なく改善を見せています。原疾患についても、てんかん、斜視、理解力、言葉、運動能力など3か月以上続けたお子様は、ほとんどのケースで何かしらの改善が出ています。
但し、施術機関も長期になりますので、どのように通うか、どこで終わりにするか、は各患者さまにお任せしておりますが、最初の一か月は毎週、その後は2週に1回のペースでの施術をお勧めしております。
■ 症例 1 (4歳)

発育遅れによる、歩行困難、てんかん (4才、女児)

・ 症状
生後4ヶ月頃けいれん発作を起こし、てんかんと診断され今も薬を服用中。4歳になっても、しゃべれず、歩行もできない。重度の知的障害があると病院で言われた。
3/28 気功 計30分
4/5  気功 計30分
4/26 気功  計30分
5/10  気功 計30分
声を出すことが増えた。何となく変化が出てきたような気がする。
5/31 気功 計30分
6/14 気功 計30分
6/28 気功 計30分
絵本をよく見るようになった。活動的になった。歩く練習も以前より嫌がらない。
7/5 気功 計30分
*帰省のため、一時中断
10/18 気功 計30分
9月頭から、ある日突然自分で歩くようになった。まだ喋らないが言葉をかなり理解するようになった。
補足
文面からはわかり辛いですが、5月を過ぎたあたりから少しずつ状態が良くなりはじめ、ついに歩けるようになりました。遠方の患者様なので頻繁に施術できないのが残念ですが原因のわからない発育不全には、当院の施術は適しているのではないかと考えています。
■ 症例2 乳児重症ミオクロニーてんかん
・ 症状
生後6ヶ月に発症。乳児重症ミオクロニーてんかんと診断され、てんかんセンターに入院中。1歳10ヶ月でいまだ独歩できず、発達テストでは6ヶ月の遅れといわれる。
補足
歩行訓練時、左足の動きが悪い。
3/1 気功 計30分
3/11 気功 計20分
特に変化なし
3/18 気功 計20分
もの覚えがよくなってきたような気がする。左足の動きがよくなってきた。
3/25 気功 計20分
以前より長い距離を歩く事ができるようになった。てんかんの薬を減らした。発作は特に変わりなし。
4/ 4 気功  計20分
4/12 気功 計20分
言葉の理解力が増したような気がする。
4/22 気功 計20分
5/ 3 気功 計20分
一時間前に転んで、発作を起こした。
5/17 気功  計20分
「おいしい」という言葉を発するようになった。(但し、正確に使うときと、正確ではない時がある)母子入院が終わり、地元に帰るので今回で終了。
補足
遠方の患者さんで、母子入院中の限られた期間の施術でしたが、良い結果が得られたと思います。9回、2ヶ月半で歩行が可能になり、理解力が増し、言葉の単語数も増えました。てんかんの発作の回数は、全国的に有名なてんかんセンターに入院して、合う薬がどれか試している最中の患者さんについては、薬が変わるたびに発作の回数が増えたり減ったりしまするので、判断が難しい(参考にならない)というのが現状です。
■ 症例3 出産時の酸素不足(医療ミス)による脳障害(1歳、男児)
・ 症状
出産時の酸素不足による脳障害。首がすわらない。てんかん、ひきつけ(多いときは5分間隔)。視線が定まらない。
補足
薬は抗痙攣剤。脳障害が起きている部分、基底核(病変)、大脳皮質(萎縮)。この2箇所が直接ひきつけに関係しているかはわからない。(主治医より)
補足
開院当時、私もこのような患者さんは経験がなかったので、よい結果が出るかどうかはわからない、また往復四時間(出張)もかかるので、他の患者さんも抱えており回数も多くはできないことを申し上げました。しかし、ひきつけによる無呼吸状態が続くと命が危ない、他に手段がないということで病院に行き出張療法を行うことにいたしました。
ご両親代筆

7/15 頭部 65分
療法後、眼の位置がとてもよかった。涙がでなくなった。1時間やってもらい、痙攣が5回あった。だんだん全体の力が抜けてきた。表情は、とてもよかったです。(補足 痙攣、後半20分なし。)

7/16 頭部 65分
眼はとてもしっかりしていた。ミルクが絡んで、呼吸が辛そうだった。痙攣がすごくひどかった。1時間に12~14回くらい。
補足 睡眠前は3~5分毎に痙攣)
7/18 頭部 65分
痙攣が前半、ひどいのが3回、軽いのが2回後半は寝てしまった。今日はとても調子がよかったです。
7/21 頭部 65分
前半、痙攣(軽)2~3回。その後、寝たが50分でひきつけで眼をさます。比較的調子はよい。(補足 ひどい痙攣、眼振が減ったような気がするが、顕著ではないのではっきりと確認することはできない)
7/23 頭部 65分
1回軽い痙攣をおこした後、睡眠。1時間気持ち良さそうに寝ていた。
7/26 頭部 65分
65分間眼を開けていた。最後ソリがあったが戻りが速い。
7/30 頭部 90分
強い痙攣6~7回。気を当てているときは比較的調子がよい。
補足
ご両親の判断で坐薬を4→2錠にする。ヒキツケ、回数、程度、共に悪化。減薬の影響かはまだ判断できない。その他、眼、声の大きさなどは良好。
8/2 頭部 90分
療法開始前は右に寄りっぱなしだった眼が左を向くようになる。7/29にヒキツケの回数、程度が悪化したがここ2、3日は調子がよい。坐薬は2錠のまま。先日、MRI、脳波の検査。脳波 7月頭、16日と脳波の質が変わる(良し悪しはわからない)。MRIの結果、半年前より、脳細胞悪化
8/6 頭部 60分
療法前、ヒキツケを起こしていたが10分程で寝る。ヒキツケ、計3回、戻りも早い。(補足 薬を減らしてからヒキツケの回数が減らないため坐薬を4錠にもどす。)
8/9 頭部 90分
坐薬を戻してから、少しヒキツケが少なくなった。眼は調子がいいと、キョロキョロして声もよく出していた。療法中はずっと寝ていた。途中手を上にあげたりして気持ちがよさそうだった。
8/16 頭部 65分
ここ2、3日非常に調子が良く、大きな痙攣もほとんど無し。眼の以前より良い調子である。睡眠時間が少ない。ヒキツケで眼をさます。
8/20 頭部 65分
日によって体調が変わるが、痙攣が多く感じられる。無呼吸が多く、睡眠時間が少ない。
9/1 TEL 肺炎、キャンセル
9/10 TEL 療法一時中止
ご両親、看護婦さんの印象では肺炎以外は眼の調子、ヒキツケ共、落ち着いていて良好。
10/4 お父様よりTEL
脳波検査で、スパークはが丸みを帯びてきているとの検査結果がでた。検査上でも明らかに症状が改善していることが確認できた。病院との話し合いが長引いているので、また落ち着いたら力を貸してください。
補足
私自身もよい結果が出るかどうか心配でしたが検査でも明らかによい結果が得られたので安心しました。環境が、整わないと施術が再開できませんが赤ちゃんの苦痛が少しでも取り除かれていく方向に進んで行くことを願っています。
■ 症例4 出産時の酸素不足による知的障害(3才)
出産の時に、へその緒が絡み酸素不足に陥る。自閉症、知的障害。言葉が喋れない。表情が全くない。真っ直ぐ歩けない。
補足
お母様は自閉症との診断があったと仰っていましたが、自閉症の範囲が広く、また事故が原因となっているおり、頭の変形も見られた事から(アスペルガーとの区別もあり)知的障害と表記致します。
H17年
3/31 頭蓋矯正 計20分
4/ 9 頭蓋矯正 計20分
4/10 頭蓋矯正 計20分
4/23 頭蓋矯正 計20分
4/30 頭蓋矯正 計20分
歩き方が変わり真っ直ぐ歩くようになった。以後、2週間に1回ぺースで施術。
5/14、5/28、6/11
6/25
意志表示をするようになってきた。
7/ 9
7/30
首が真っ直ぐになってきた。落ち着きも出てきた。声を発する(イヤ!!など)
8/13、8/27
9/10 頭の形も少し直ってきた。
9/24、10/8、10/29、11/12、11/26、12/10、12/31
平成 18年、2週間に1回ペース
3/11
たまに笑うようになった。

8/26
以前に比べると、随分落ち着きが出てきた。簡単な言葉は理解できるようになった。(アメ、ごはん、など)

9/2
これまでは、施術中に暴れていたが初めて大人しく施術を受けた。

9/16
施術の準備までするようになった。

11/11
自分で服を着るようになったが、左足の靴下だけ逆に履く。

H19年 2週間に1回ペース
補足 H20年 1月時点でのまとめ
言葉はかなり理解できるようになった。(お母様によると、理解度は他の子と大きな差はないのでは?との事)左足の靴下を逆に履く事もなくなった。以前より、音は増えたがまだ喋るには至っていない。妹の世話をしているお母さんに嫉妬したり、恥ずかしがったりと怒る、喜ぶ以上の高度な感情が出てくるようになった。イタズラが盛んになったり、親としては苦労もあるがいい意味での成長も見られる。現在も施術を継続中。

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