症例:脳室周囲白質軟化症

脳室周囲白質軟化症は、症例の数は2例と少ないですが、共に順調に改善しています。


■ 症例1:脳室周囲白質軟化症 5歳(女児)

・症状
脳室周囲白質軟化症(出生時、早産)。
知的障害。

現在、立って歩く事ができず、つたい歩き。
会話できず。理解度、二語文がわかる程度。


6/28 頭部、尾骨部分 計 30分
7/3  頭部、尾骨部分 計 30分
7/10 頭部、尾骨部分 計 30分

前よりよく喋るようになった。つま先立ちだったのが、リハビリの先生に足の着き方が改善していると指摘された。

7/18 頭部、尾骨部分 計 30分

更に口数が多くなった。

8月より月2回
9月 2回

仰向けに寝た状態で足を上げれるようになる。(腹筋が使えるようになっている。)

10月 2回
つたい歩きが安定。腰回りがグラグラしなくなってくる。
後頭部の凹みが改善。

11月 2回
語彙もかなり増え、文章も喋るようになる。まだ助詞の発音ができない。
「わたし、〇〇、食べる」など。

12月 2回
つたい歩きが更に安定する。
理解力、しゃべり共に更に改善。
後頭部凹み、更に改善。

2021年末(初回より2年半経過。)

リハビリ中に7歩自力で歩く事ができた。
理解力は順調に改善。幼稚園年少(4歳)くらいのレベルの会話ができるようになる。


■ 症例2:脳室周囲白質軟化症(3歳、男児)


・症状

歩けない。
手のふるえ、力が入らない。
知的障害なし。

遠方から来院のため、1月より月1回ペース。


4月(4回目)

手に力が入るようになり、コップで飲み物を飲めるようになった。
ベビー椅子で床を蹴って、自分で椅子ごと移動できるようになった。(後ろのみ)

9月(9回目)

後頭部の凹みが改善してくる。仰向けで足を上げれるようになり、腹筋がついてくる。
腕の力はかなり強くなり、10以上ある妹が座っているベビー椅子を、腕の力だけで引っ張れるようになった。

12月(12回目)
手足の動かし方が更に活発になり、つたい歩きも安定してくる。
月1回の施術だが、年初よりも改善のスピードは明らかに上がっているとの事。


■ 症例3:脳室周囲白質軟化症 2歳(女児)

・症状
知的障害。喋らない。理解力は実年齢より少し遅れている。

全体的に動きが悪いが、特に下肢(ダラっとした状態)、右半身が動きが悪い。
座位で、数秒程度しか姿勢を保てない。
ずり這いで移動するが、左の上半身しか使わないため、思うように動かない。

2021年2月初回計30分
以降、9月中旬まで週1回ペース。

3月(4回目)
全体的に動きが良くなる。右半身も動き出す。理解力も上がっている。

6月(14回目)
喃語をよく話すようになった。
動きも改善している。

10月(30回目)
少し喋れるようになる。
スマホで年齢相応の動画を観る。
(3歳半で『おさるのジョージ』などを集中して見れる)

普通に座って食事をしたり、テレビを観たりできる。(上体を保持できる。)

右半身のマヒもかなり改善したため、自力で自由に移動ができる。
下肢も力は入るようになってきている。
もう少し支えられるようになれば、つかまり立ちができると思う。

遠方より来院のため、ペースを減らしたい。