回数の目安

おおまかな目安として、当院の施術に関しては3回を1セットとお考え下さい。
当院の“治癒力をあげる”施術を3回受けて、全く状況が変わらないようであれば他の治療院、施術院で違うアプローチで施術を行なうことをお勧めします。
当院の専門的な施術には自信を持っておりますが、病気に対しては様々なアプローチがございます。
他の療法を否定するものではないので、ご了承下さい。

*まず、自身に適しているか?

(治癒力をあげるというアプローチが適しているかどうか?) (約3回)
その後、患者様は自分に適している施術だと判断されると、いつまで続ければいいのか?という質問をされます。
おおまかに

*日常生活に支障がなくなった時点で一区切りとして終了する。
*3ヶ月間安定させると、再発の可能性が低くなる(細胞が生まれ変わる)

ので、3ヶ月間安定を終了のめどにする。

*その後も体調維持のために、月、1、2回継続する。

という考え方があります。
判断基準がわからない場合は、ご遠慮なく相談して下さい。

各疾患の施術回数の目安

施術回数には疾患の程度、体質、施術を受ける間隔、患者様の生活環境などにより差があります。
おおまかな目安として御参考下さい。

■ 肩、首、腰、膝痛

ギックリ腰、寝違えなどは1回で終了する患者さんもいます。
通常の痛み(筋肉の問題や骨のずれ)であれば、約7割の患者さんが3回前後で終了します。
予後のケアは、ほとんどの患者さんで年に数回の来院、年配の患者さんなどは、1〜2ヶ月に1回、希望がある患者さんは月2回のペースになります。
骨の変形や靭帯の問題など、より深い原因がある場合は症状によって異なりますのでお問い合わせ下さい。

■ 自律神経系疾患

1回〜3回くらいで改善症状がでてきます。
完全によくなるまでは程度により異なりますが薬を飲んでおらず、大きなストレスを受けていない場合、発病して2〜3年以内なら、10回前後が目安です。(例、半年間落ち着いている、など)
減薬のペースも関係しますので、医師の見解を交えながら、施術のペースを決めていきます。
順調に行けば3ヶ月ほどで、随分よくなるかたもいらっしゃいます。目がしっかりしてくる、てんかんなどの発作の回数が減る、動きがよくなる、風邪をひかなくなる、などの症状は早ければ1カ月くらい(3〜5回)で改善します。
しかし、脳機能の根本改善は平均3カ月単位で少しずつ改善する事が多く、施術が長期になるため、2週間に1回くらいの施術ペースで継続する患者様が多いです。
脳の異常がはっきりしない、発達障害のお子様の施術も多くやってきましたが、言葉を喋るのが遅い、などの軽度の方は早ければ数回で問題がなくなることもあります。
自閉症スペクトラムのお子様は、まず姿勢、歩き方などから改善することが多く(平均3回)そのあと、理解力、集中力、落ち着き、運動能力などが3カ月単位くらいで改善してきます。
普通小学校に入れない状態から、普通に大学進学まで改善した例もあります。

■ 内臓疾患

改善症状は3回くらいででる患者様が多いのですが、これも生活習慣が大きくかかわっているので、患者様によって回数が大きく変わります。
検査ができる分野なので、自覚症状よりも検査結果を参考にするようお願いしています。

■ 神経系(麻痺、事故の後遺症なども含む)

程度によって違いますが早い方は1回で改善の兆しが出ます。
神経系疾患の方は、間隔をあけてもあまりもとに戻らないため、患者様のペースで療法を受けてください。

■ 悪性腫瘍

最低でも週3回は必要です。
内臓疾患にも共通しますが、症状が重い患者さんほど、最初の改善症状が大きいため、自覚症状を基準にして中断してしまう方がいます。
外気功を過大評価せず、検査結果を重視してください。

施術の流れ

・首の調整、診断
どこで気が詰まっているかを診断します。
首の調整、診断。どこで気が詰まっているかを診断します。
・背骨、脳硬膜の調整、ストレス解放
ストレスをイメージして頂き、緩和します
背骨、脳硬膜の調整、ストレス解放。ストレスをイメージして頂き、緩和します。ストレスの内容を言う必要はありません。
*ストレスの内容を言う必要はありません
・腰
骨盤の調整
腰(骨盤の調整)骨盤を上下に挟み込むような形で行います。
*骨盤を上下に挟み込むような形で行います。
・股関節の調整
右:女性の方はズボンでお越しください
股関節の調整。(右:女性の方はズボンでお越しください)
5.股関節の調整
・下肢全体の調整
下肢全体の調整
下肢全体の調整2
・膝の調整
膝の調整
・横隔膜、内臓などの調整
横隔膜、内臓などの調整
・胸部の調整(左)、鎖骨の調整(右)
胸部の調整(左)、鎖骨の調整(右)
胸部の調整(左)、鎖骨の調整(右)
・頭蓋矯正
頭蓋矯正
頭蓋矯正2
・気功療法
気功療法
気功療法2

当院の施術について

様々な方法を取り入れる理由

当院は2000年に、気功療法専門の施術院としてスタートしました。
自律神経、免疫、内臓、精神的な不調には気功療法が最適ですが、 筋骨格系の症状には矯正のテクニックのほうが適している場合もあります。
矯正は、安全性を優先し、オステオパシーを元にした非常にソフトな手技を使います。
患者様は複数の症状を持っています。
例えば、
“一番困っているのは目眩(めまい)と頭痛だけど、腰も少しやってもらいたい”
“一番困っているのは不妊症だけど、仕事で手首も痛い”
などのご要望に対応できるよう、安全かつ、余計な回数がかからないような施術を目指しています。

当院の施術法について

気功療法、オステオパシー(主に頭蓋仙骨療法)などの長所を取り入れたオリジナルの手技です。
患者さんにしてみれば、触っているような感触しかないので、痛みを伴う施術ではありません。

気功療法について

数千年前から、中国気功として発達してきたものを伝承した療法です。
気功療法、気功整体、中国気功、中国整体、などとして広まっています。
日本でも“気”の概念がある整体法は古くから存在し、野口整体などが有名です。
また、世界中で古来から現代まで行われているヒーリングも同様のものがあるでしょう。
名称は様々ですが、主に経絡マッサージを主としたものから、本格的な外気功まで存在します。

外気功療法とは

一般的には、内気功は自分自身の氣を巡らす養生法、外気功は、中国では布気(ふき)と言われ、氣を外に出す気功、という区別がなされてきました。
注:私自身は、自分の氣を外に出しているのではなく、他のメカニズムがあると考えています。
関心のある方は、研究ページをご覧下さい。

オステオパシーとは

(引用、wikipedeaより)
オステオパシーはギリシア語のOsteon(骨)とPathos(病理、治療)の2つを語源とし、日本では整骨療法(注:現在の整骨院、接骨院とは全く関係ありません。これらの名称を使用できるのは、柔道整復師に限ります)と呼ばれていたこともあるが、骨のみを調整する手技とは異なり、骨格などの運動器系、動脈・静脈やリンパなどの循環器系、脳脊髄液の循環を含む脳神経系など、解剖学的あるいは生理学的な広範囲の医学知識の元に、手を使って治療を加える。
現在ではオステオパシーとそのままで呼ぶ。
しかし、単なる療法ではなく、オステオパシーとは、ひとつの哲学である。
1. 身体全体をひとつのユニットとして考える、
2. 身体の機能と構造は一体のものであると考える、
3. 自然治癒力を鼓舞することを主眼とするなど、独特の医学体系を持つ。
オステオパシーとは、療法を指す用語ではない。
たとえば、東洋医学の中に鍼療法があるように、オステオパシー医学という医療哲学のひとつの体系のことである。
従って、その意味では、オステオパシー「療法」というのは正しくない。
(中略)
本来は整骨という意味であるが、現在では骨や関節のみならず、身体全体の器官や組織全てを治療対象としているため、オステオパシーを整骨療法、整骨医学と翻訳するのは適切とは言えない。
アメリカオステオパシー学会でも、整骨医学ではなく、オステオパシーという名称として認定している。
少し難しい引用ですが、要は、オステオパシーというのは、身体を“部分からではなく、全体から診ていく”考え方で、その上での療法の総称をオステオパシー療法という、という事です。
具体的には、部分としての骨のズレなどではなく、全体としての血液、リンパ液、脳脊髄液など、液の循環を重視するという考え方です。

頭蓋仙骨療法とは

外科医でオステオパシー医だった、J・E・アプレジャーがオステオパシーの理論をさらに発展させて体系化した施術法です。
脳、背骨の中を通る脳硬膜という膜があります。
この脳硬膜は一分間に10〜12回の回数でリズムを打っています。
この脳硬膜のリズムを通し異常がある場所を探し出し“膜のリズムを整える”ことによって、背骨、骨格系の問題を解決するテクニックです。
リズムが止まっている場所を探し、ゆっくり正常なリズムに戻してあげる施術を頭蓋仙骨療法と言います。
このようなテクニックなので触っている程度の圧力で行います。
この療法は、血液、リンパ液に加え、脳脊髄液という脳から尾てい骨まで内部を循環している液に着目し、膜を通して“脳脊髄液”の循環を促進するため幼児の発育不全などにも適していると言われています。
骨をボキボキ鳴らしながら、可動をつけるテクニックとはまったくアプローチが異なります。

当院の考え方

私自身は
・全体的に見なければ、総合的な改善は望めない
・骨よりも、全体の液(血液、リンパ液、脳脊髄液)の流れを重要視する。
という考え方なので、オステオパシーの考え方が一番近いという事になります。
オステオパシーの創始者、アンドリュー・テイラー・スティルの手技自体は使っておりません。
(スティルの手技自体、現在はほとんど使われておりません)
アプレジャーが主張する脳脊髄液、脳硬膜の重要性は共感致しますが、頭蓋仙骨療法の手技とも別物になります。
具体的には、手の加圧で解放するか、気の流れで解放するかの違いになります。
オステオパシーの哲学と、オステオパシーの創始者の手技が混同されていますが、考え方は、オステオパシーに近いので、
“オステオパシーの考え方による、独自の手技を行っている”
という表記にしております。
長所:即効性よりも、持続性を優先するため
数日経つと、ジワジワと身体が楽になってくる。
より深い原因を見つける可能性が高い。
短所:1回の施術に時間がかかる。
患者さんが悪いと思っている場所と施術者が施術する場所が違う。
という事が言えると思います。