症例 パニック障害
- 作成者: shunsuke watanabe
- カテゴリー: 症例ー心因性症状
長い期間、慢性的に症状があり、薬を飲まなくて良い状態にしたい、という患者さんはある程度の時間がかかります。心理療法を併用することもあります。
2,3年前よりパニック障害。現在、狭い場所、人ごみ、採血(職業:看護師)などで不安がある。
その他の症状、腰痛、冷え、足のむくみ、便秘、不眠。
眠くなった。動悸がおさまった。額が熱くなった。
症状は特に変化なし。療法中、リラックスした。お腹、額があったかくなった。眠くなった。
不安症状が出ていません。
不安症状はないです。
風邪をひき、体調を崩しましたが不安症状は出ていません。海外旅行に行ったが、不安も出なかった。
この患者様は2,3週間に一度しかこれないという事だったので最初に、そのくらいの頻度では悪化は防げるかもしれないが改善するかはわからないと申し上げました。しかし、数回の療法で順調によくなりました。このように、こちらの予想よりも早く改善してしまう例もあります。薬を飲みながらでも、とりあえず症状がおさまればいい、という患者さんの改善例です。
■ 症例 21歳 女性
症状:高校生の時から電車に乗れなくなる。急に気持ちが悪くなり、不安でいっぱいになる。19歳の時に薬を減らし、少し改善したが、めまい、吐き気、嘔吐恐怖、不安などで大学の授業に出るのが大変。
3月 頭部 30分 計6回
めまい、頭痛、不安感がたまに出るが軽減している。
6月 計2回
H19年に車の事故で、首の痛み。最近痛みが強くなり、痛み止めを飲まないと辛い。H17年のパニック障害は、その後、神経症も出なくなり、良好。
出産後半年でパニックが出る。吐き気、動悸、不安感。
*補足:この時は、お子様を預ける事が出来ず、思うように来院できないという事で、漢方薬を併用して改善したようです。出産後はある統計によると、4割近くの方が再発するようです。パニック障害を患う方は、精神的な距離の近い人間関係が苦手な方が多いので、出産後に再発しやすい傾向があるのかもしれません。
腰痛。パニックの再発はない。
*補足:この方は、他の症状で来院なさったため、予後が確認できたケースです。出産後に短期間の症状が出ましたが、15年に渡って、本格的な再発はないようです。
■ 症例 30代男性
動悸はほとんど出なくなった。
10月 30分 計4回
神経症、うつ、のぼせ、頭痛は軽減。ただ、感情の起伏が出ない感じがする。
11月 30分 計4回
全体的にかなり良くなったが、会議や出張前の予期不安がある。
H20年 出張前に来院。(平均月2回)
調子は良いが、予期不安が取り切れない。
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