内気功の副作用(気功偏差)について ①一過性の気功偏差

■ 一過性の偏差

「よく発生する異常反応をまとめて述べると次のようになる。 ①めまい、頭痛、頭が重い。 ②胸苦しさ、胸痛、両脇痛。 ③腹部膨満、腹筋のだるさ。 ④動悸。 ⑤腰、背中が凝っていて痛む。 ⑥体の冷え。 ⑦丹田の過熱、身体の過熱、口が渇く。 ⑧身体が揺れ動く。 ⑨疲労感。 ⑩暫時失眠。 異常が反応が現れるのは、そのほとんどが練功が不適当なためであり、正しく対処しなければならない。」(引用:『気功医学』/伊藤鉄民 P202)

自分で行う内気功においては、

・身体が温かくなる
・唾液が多くなる
・リラックス感、身体がすっきりする
・身体の軸がしっかりする
などが正常な反応になります。

また、異常反応としては

・頭痛、頭の張り
・動悸、呼吸の乱れ、耳鳴り、眩暈
などが比較的よく出る症状になります。

上記の症状は、ほとんどが

・無理な呼吸
・強すぎる意念
が原因となります。

対処法としては、のぼせ冷えが出ている状態なので、

・常に足の裏を地面、床に付けて置く。
・歩く
・半身浴
などがあります。いずれも冷えを改善する方法です。

私も修行時代に悩まされた経験がありますが、長時間の練功を行うと頭の張りや頭痛が出やすくなります。自分の鍛錬のみで1日に1時間~2時間なら副作用は出なかったのですが、実習に入ると患者さんの施術も含め4時間以上、呼吸法を伴った気功をやることになります。

頭の張りが癖になり、しばらくすると少しやっただけで症状が出るようになってしまい困った記憶があります。

結局、“自然体”で施術ができるようになり、解決しました。確かに無理な事をやったから習得が早かったという側面はあります。これは指導が悪かったというわけではなく、修行とはそういうものなので仕方がないと事でしょう。

自身の心身の健康のために練功をやっている方は、急ぐ必要はないと思うで、なるべくに“自然呼吸”で自身の心身の調整ができるようになることを目指す事をお勧めします。