症例:脊髄小脳変性症

■ 症状

5年前に発症。(40代男性)
・足に力が入り辛くなっている。(歩行の違和感)
週に1~2回、足がつる。
・パソコンのタイプが遅くなる。
・呂律がまわりにくい。
・身体、頭が全体的に重いような感じがする。

母親、兄も同様の症状あり。
母がセレジストという薬を飲んでいたが、効かなかったので病院には行っていない。

2020年2月、施術開始

2/8 頭部、全身 計30分
施術後、頭がすっきりする。
2/12 頭部、全身 計30分
施術後、パソコンが打ちやすかった。
2/12 頭部、全身 計30分
足よ以降、手が良くなっている。(先に軽くなったのは足)
全体的に身体も軽くなっている。
3/24 頭部、全身  計30分

新型コロナウイルス拡大の為、来院できず。2か月来院できず。

5/26 頭部、全身 計30分
二か月空いて、進行してしまった。
特に足の動きが悪い。
6/9 頭部、全身 計30分
前回以降、調子は良いが、ここ数日、足の動きが悪い。
7/14 頭部、全身 計30分
また、足の動きが少し悪化した。

12/8 頭部、全身 計30分
忙しくて、間が空いてしまった。
足の動きが悪くなる。
最近、ピントが合うのに時間がかかり、対象が二重に見える時がある。
舌のもつれが出ている。

12/15 頭部、全身 計30分
12/22 頭部、全身 計30分
手足、舌のもつれが全体的に軽くなってきた。
ピントが合わせにくいのは少し残っている。

2021年

1/5 頭部、全身 計30分
1/27 頭部、全身 計30分
2/5 頭部、全身 計30分
2/19 頭部、全身 計30分
全体的な調子はかなり改善している。
ピントが合わない症状も改善されてきた。
昨年の初回時よりも、調子が良いので、進行はしていないと思う。


補足
この方は、遺伝性の脊髄小脳変性症になります。当初は遺伝的要素も関係しているため、どの程度の改善が見込めるか、目安がわかりませんでした。施術開始から1年が経過し、

①遺伝子の異常により、異常なタンパク質を作り出される
②正常細胞に悪影響を与える

という事がわかり、正常細胞の機能さえ回復すれば、症状は改善する事がわかりました。

また、新型コロナウイルス拡大やお仕事の影響で、月2回程度施術を受ける時期と、数か月間が空く時期がありました。それらの時期を比較し、

・遺伝子の異常は変わらない。(仮に遺伝子の異常が修復されれば、施術の間隔を空けても進行しない)
・正常細胞への悪影響を防ぐ、また、正常細胞の修復、改善は可能

との結論を得ています。個人差がありますが、この患者様の場合、月に2回程度の施術で進行を止める、全体的な症状の軽減、ができるのではないか?と考えています。