症例 強迫神経症
- 作成者: shunsuke watanabe
- カテゴリー: 症例ー心因性症状
強迫神経症は、単独の症例は少なく、うつ病、パーソナリティ障害、統合失調症などの症状として出る事が多いようです。原疾患の程度にもよるので、回数は一概には言えませんが、何例か症例があります。
数名の重症の強迫神経症の患者さんの施術をしましたが、改善した後に、他の症状が出るという現象を乗り越える事ができずに、中途半端な改善で挫折してしまう方。そこを乗り越えて、外で働けるようになるまで回復される方・・・と分かれてしまいます。(3名が社会復帰を達成)
自分自身で病気をつくってしまうという、自己の内面と戦わなければならない事になります。(心理療法を併用する場合もあります)当院での施術のみではなく、自分自身を乗り越えようという強い意志も必要になってきます。
軽度の強迫神経症の場合は(蛇口を何回も確認してしまうが、5分くらいでおさまる・・・など)最初に数回まとめて施術し、その後は月に2回くらいのペースで概ね良い結果が出ています。
■ 症例 強迫神経症(20代女性)
・ 症状
3年前にお風呂に入っている時に、意識が遠のき過呼吸を起こし救急車で運ばれる。それから精神科にかかり、パニック障害、うつ病と診断される。そして、強迫神経症(高校生の頃から)と腸の過敏症(中学生の頃から)にも悩まされている。生理も3ヶ月くらい止まっている。もの忘れも気になる。
3年前にお風呂に入っている時に、意識が遠のき過呼吸を起こし救急車で運ばれる。それから精神科にかかり、パニック障害、うつ病と診断される。そして、強迫神経症(高校生の頃から)と腸の過敏症(中学生の頃から)にも悩まされている。生理も3ヶ月くらい止まっている。もの忘れも気になる。
その他 胃腸が食後にもたれたり、痛む。手や体の震え、大量の寝汗。
補足
来院した時は、主に強迫神経症に悩まされていました。自分が汚いと思い込み、お風呂に4~5時間入らないと、気が済まないという状況で、ご本人もご家族も大変な思いをしている状態でした。
4/25 気功 計30分
4/28 気功 計30分
5/10 気功 計30分
5/16 気功 計30分
ふるえが減った。寝汗も減った。お風呂も家族が寝ている時(迷惑がかからないように)朝3時間くらい入るようになった。
4/28 気功 計30分
5/10 気功 計30分
5/16 気功 計30分
ふるえが減った。寝汗も減った。お風呂も家族が寝ている時(迷惑がかからないように)朝3時間くらい入るようになった。
5/19 気功 計30分
5/23 気功 計30分
5/25 気功 計30分
5/30 気功 計30分
手洗い前の確認行為がひどくなった。(補足、一時的な悪化で、その後改善)
5/23 気功 計30分
5/25 気功 計30分
5/30 気功 計30分
手洗い前の確認行為がひどくなった。(補足、一時的な悪化で、その後改善)
6/ 2 気功 計30分
6/ 6 気功 計30分
6/ 8 気功 計30分
6/13 気功 計30分
3日くらい前から、急に確認行為がおさまった。(手洗い前)生理がきた。寝てばかりであったのに、家の手伝いなどができるようになった。
6/ 6 気功 計30分
6/ 8 気功 計30分
6/13 気功 計30分
3日くらい前から、急に確認行為がおさまった。(手洗い前)生理がきた。寝てばかりであったのに、家の手伝いなどができるようになった。
6/20 気功 計30分
生理は順調。少し朝のお風呂の時間が長くなってしまった。
生理は順調。少し朝のお風呂の時間が長くなってしまった。
6/27 心理療法 計60分
補足 どういう心理的原因が引き金になっているのかの分析のため。
補足 どういう心理的原因が引き金になっているのかの分析のため。
7/ 3 気功 計30分
7/13 気功 計30分
7/20、27、8/3、10、14、17、21、28、9/7 施術
全体的に、確認行為の大幅な減少。家の仕事を手伝う事もできるようになり、外で働く意欲も沸いて来る状態まで改善。ご家族の希望により、森田療法も試してみたいという事で入院治療開始。翌年3月、ご家族が来院した時に、今は元気に外でアルバイトをしています。ありがとうございました。という旨のご報告を受けました。
7/13 気功 計30分
7/20、27、8/3、10、14、17、21、28、9/7 施術
全体的に、確認行為の大幅な減少。家の仕事を手伝う事もできるようになり、外で働く意欲も沸いて来る状態まで改善。ご家族の希望により、森田療法も試してみたいという事で入院治療開始。翌年3月、ご家族が来院した時に、今は元気に外でアルバイトをしています。ありがとうございました。という旨のご報告を受けました。
補足
この女性は、ある程度改善してからは、何かが良くなると他の症状が出るという現象を繰り返しながら、少しずつ改善していきました。神経症はシーソー現象(よくある例は、喘息とアトピーを持つ子供がどちらかが改善するとどちらかが悪化をするという現象)を繰り返しながら、改善する事が多い事、また、大きく改善する前に、症状が一旦悪化する事が多いので、いかにそこを乗り越えるかがポイントとなってきます。この患者さんは、諦めずに通ってくださったので、外で働けるまでに改善しました。
この女性は、ある程度改善してからは、何かが良くなると他の症状が出るという現象を繰り返しながら、少しずつ改善していきました。神経症はシーソー現象(よくある例は、喘息とアトピーを持つ子供がどちらかが改善するとどちらかが悪化をするという現象)を繰り返しながら、改善する事が多い事、また、大きく改善する前に、症状が一旦悪化する事が多いので、いかにそこを乗り越えるかがポイントとなってきます。この患者さんは、諦めずに通ってくださったので、外で働けるまでに改善しました。
関連記事
症例 パニック障害
パニック障害は、近年非常に増えている症状です。数十例の改善があります。薬を飲みながら、症状が軽減、あるいはなくなればいい、という患者さんに関しては症状が数回の施術で軽減、消失してしまう事もあります。心身症の一環でパニック […]
- 作成者: shunsuke watanabe
- カテゴリー: 症例ー心因性症状
症例 対人恐怖症
対人恐怖症もよくある症状ですが、人前で症状が出るだけのものと、他の疾患の症状の一部として出るものは分けて考えたほうが良いと思います。他の疾患、例えば神経症の症状で出た場合、不安の理由がはっきりしないことが多いのが特徴です […]
- 作成者: shunsuke watanabe
- カテゴリー: 症例ー心因性症状
症例 うつ病
うつ病の難しい所は、通う事自体が困難な方がいること、薬の減らし方などです。(医師、薬剤師と相談)それらの難点はありますが、改善例も多数あり、概ね良い結果が出ている疾患の中の一つです。 ■ 症例 うつ病 (40代男性) ・ […]
- 作成者: shunsuke watanabe
- カテゴリー: 症例ー心因性症状